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イギリスの薬局で精油を買う:腰の痛みの緩和のために


イギリスはアロマテラピーやハーブ利用の本場と言われておりますが、大都市でもない限り、専門店がすぐ近くにある・・・というわけではありません。ひょっとしたら専門店の数だけで言ったら、日本の方が多いのではないかな?と思ったりしています。

しかし、定番のハーブティーやお料理に使うフレッシュハーブは普通のスーパーマーケットでいつでも手に入りますし、野生のハーブはいたるところに育っているのを目にします。家の生垣にもローズマリーやラベンダーが使われている様子もよく目にします。また、精油やバッチ博士のフラワーレメディなども、基本的なアイテムはBootsという大手薬局チェーンをのぞけば、いつでも買うことが出来ます。Bootsはわりとどこの街にでもあるのではないでしょうか。そういう意味ではここイギリスでは、アロマテラピーやハーブ、フラワーレメディの利用はかなり一般に浸透していて、誰にでも気軽に利用できる家庭療法のひとつと言えるのかも知れません。

先日、ここ2ヶ月あまりを会社から貸していただいている車を利用している夫が、腰が痛くなってきたと言いました。もともとそういう傾向がなかったわけではなく、日本の自分の車には腰に負担の少ないシートを取り付けています。そのおかげもあって日本では腰の痛みは訴えなくなっていたのですが、別のシートの車に乗って夏休みにあちこち長距離の運転をしたのが響いたのか、休み明けから腰の痛みを気にするようになりました。一応飲み薬は持ってきているのですが、湿布やコルセットは持ってきていません。まだそれほどではないと本人は言いますが、念のため、トリートメントオイルを作り使ってみることにしました。

写真はそのためにBootsで購入した精油3点です。左からローズマリー、ローマンカモミール、ラベンダーを各10mlずつ。これを買う前にも、「あ~、ローズマリーの精油があればなぁ!」と思いつつ、気休めですが手持ちの精油(ラベンダー、ペパーミント、ユーカリ)をブレンドして就寝前に使ってみましたが、やはり痛みを出来るだけ緩和したいと思い、より効果のありそうな精油を買い足すことにしました。鎮痛効果の期待できる精油の代表は、なんと言ってもローズマリーとローマンカモミールです。(以下、この記事の文中に出てくるカモミールとは、精油のローマン・カモミールを指します。)

精油の値段は日本に比べてかなり安く、ローマンカモミールなどもそれほど躊躇せずに購入できるのがありがたいところです。それでも精油間の価格比で言えば、ローマンカモミールはラベンダーやローズマリーの3倍の値段です。この価格比は日本とまったく同じです。ローズマリー、ラベンダーが£5.50で、ローマンカモミールは£18.50でした。しかも3本買うと1番安い価格の精油はタダになりますよという3 for 2のキャンペーンをやっていましたので、£24弱でローマンカモミールを含めた3本の精油を買えてしまった計算です。

これは本当にありがたいことで、おそらく精油の在庫を古くしないための方法だと思いますが、買うほうとしても嬉しい限りです。どこでも同じとは思いませんが、私の利用しているBootsの精油売り場には、足の早い柑橘系の精油はレモン以外は置いてありませんでした。また、扱ってるものは全てBootsのオリジナルの精油で、薄められたりなどしていない、100%のピュアなものです。そしてこれらの精油はキューガーデンによって、本物であると認められたものだとパッケージには書かれていました。カモミールはイギリス産、ローズマリーはアフリカ産、ラベンダーはブルガリア産の植物から抽出されたものです。

ちなみに、日本にも輸入されていてしっかりとした評価のあるロバート・ティスランドの精油でも、価格はほとんど変わりません。1本につき£1高いものがあるくらい。ロバート・ティスランドの精油でもローズ・アブソリュートなどはやはり£18くらいでした。(残念ながらローズ・オットーは置いておらず、その価格は分かりません。)こちらはThe Nutri Centreという健康食品店に置いてありました。いずれも日常の買い物をするためのスーパーマーケットを囲むモールの中にあるお店です。

日本で10mlの精油を1本買おうと思うとだいたい2500円。ローマンカモミールはそれの3~4倍なので1万円近い金額を覚悟しないと買えません。この差はやはり大きいです。こうなると気軽な家庭療法とはなかなかいえない部分がありますよね。国産(植物はちがいますが)の精油を手頃な価格で買って利用することの出来るイギリスの環境は、日本の状況から見ると大変羨ましい話です。

さて、話はだいぶ値段のことになってしまいましたが、家に帰ってさっそく精油を開けてみると、これが素晴らしく良い香り!1瓶8000円以上もするのがカモミールの精油だと思いこんでいる者からすると、この2300円程度(1ポンド125円で計算)で買えてしまったカモミールは、「本物なのか?」と疑いたくもなりますが、香りをかいで頭を垂れました。これは紛れもなくローマンカモミールです。しかも今まで試した中で、もっとも良い香りの!なんとありがたいこと!結局、ハーブの国での精油の価格は、これが本当なのだということなのでしょう。

さっそくオリーブ油に、濃度1%になるようにそれぞれの精油をブレンドし、お風呂上りに夫の左腰、足裏からふくらはぎ、手のひらなどにトリートメントをしました。ものの数分で寝息が聞こえてきて、翌朝には「だいぶ楽になった」との感想が。やった~!!就寝前にローズマリー精油を使うのは、眠れなくなる可能性があり心配でしたが、カモミールとブレンドすることでそんな心配は消え去りました。

しかし、最初は朝晩腰にすり込もうと思っていたのですが、トリートメントをした日の晩の様子を見るとかなり眠くなるようでしたので、朝のトリートメントは車通勤には危険と判断しやめました。それから毎晩腰へのトリートメントを続けています。だんだんと楽になってきている様子。少なくとも悪化はしていません。(もし朝も必要なら、朝のトリーとメントオイルにはローズマリーとペパーミント、夜のトリートメントオイルには、それプラスラベンダーとローマンカモミール、などと工夫すると良いかもしれません。)

本当は腰湯に浸かるのも良いと思うのですが、こちらのバスタブではお湯がすぐに冷めてしまうのでなかなか思うように行きません。残りの滞在中を何とか痛みを感じずに過ごしてもらって、帰国後に温泉にでも行きたいな~と思っています。

ちなみに、これらの精油の箱には主な成分が明記されていますが、それ以上のものを記した成分表などはついておりません。それ以外のものは微量と判断できるでしょう。また説明書には10mlのベースオイルにつき5滴と記されていますが、これは1滴を0.05mlとした場合、濃度2%を超えていまいます。日本で学ぶアロマテラピーの濃度は、一般的に上限1%が望ましいとされておりますので、それに合わせようと思えば、半分以下の使用量でトリートメントオイルを作る必要があります。(私もそうしました。)

とくに初めて精油を使う方の場合は、精油の濃度が強すぎると気持ちが悪くなったり肌に刺激のある場合もありますので、少ない量からお試しになった方が良いでしょう。アロマテラピーやハーブティーは多ければ効果があるというものではない、ということをよく覚えておかれ、使用量は日本人の身体に適したものとされるガイドラインを参考にされると良いと思います。

 また、箱にもきちんと書かれていますが、何らかの症状ですでに病院にかかっている方は、精油を利用する前に必ずお医者様にご相談しましょう。最後に、ここに書かれていることは1つの個人的体験談であり、その効果を保証するものではないことを付け加えておきます。

 

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エルダーフラワーとレモンバーベナのコーディアル

ドライハーブを使って
コーディアルを作ってみました。

使ったハーブは
エルダーフラワーとレモンバーベナ。
それにレモン汁を少し加えました。
砂糖はきび砂糖を使用。

5倍以上に薄めて飲みます。
今日はできたてをアイスで。
う~ん、美味しい!
いつものハーブティよりも
ハーブの味と香りを強く感じます。

炭酸で割ったり
お湯割りにしても美味しいと思います。

それでは作り方を参考まで・・・。

【エルダーフラワーとレモンバーベナのコーディアル】

材料:エルダーフラワー(ドライ) 20g
レモンバーベナ(ドライ) 5g
水 500ml
砂糖 250g
レモン汁 大匙3

①水とハーブを鍋に入れて火にかけ
沸騰したら火を止めて5分置く。
(蓋をしましょう。)

②ハーブを濾して、浸剤をもう一度鍋へ戻す。

③火にかけて砂糖を加えよく溶かす。

④砂糖が溶けたら火を止め、レモン汁を加える。

⑤火傷をしないように保存用の瓶に移す。



以上
JGSのハーブコーディネーター講座で
教えていただいた作り方を参考にしました。
ハーブの分量は半分でやっています。
(足りなかったから…)

濃く作りたい方は倍量でやってみてください。
ただし、膨らむので鍋は大きめのものを。

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温浸法で作るローズの浸出油

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フィールド編と題されたこの日は

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薬草園の見学
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最初は参加を躊躇していたのですが
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が頭から離れず(笑)
せっせと二時間(以上)の道のりを出かけてきました。

ちょっとした遠足です。
(途中、新宿のカフェ・トロワグロ
しっかりランチも堪能しました☆うふ。)

さて、一番最初の写真はローズ
Rosa gallica
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参加者全員分なのでかなりの量。
このままでもすでに甘い香り濃厚です。

そして次の写真が
ウォーターバスにビーカーを入れた様子。

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(プリントには1時間とあります。)

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香りは甘く芳ばしく
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大切に持って帰りました。
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ちなみにマカデミアナッツ油は
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酸化しにくいオイルです。

使用感は・・・
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なにしろ少量でよく伸びます。

私にはちょっとこのままでは重く感じるので、
もう少しサラッとした他のオイルにブレンドして
使おうかなと思っています。
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参加してよかった!と思える
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